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Ableton Live 用語ガイド

セッションビューの再現図と、実際にやりたい作業の手順をタブでまとめています。

1. トランスポート & トラック / クリップ

Link Tap 120.00 4/4 C Major
553.1.1   ↻
8ucchiman
2 Audio
A Reverb
B Delay
Main
クリップスロット(Scene 1〜8)
Audio 6
Audio 3▁▃▅▂▇▃
1
2
3
クリップ停止ボタン

2. ミキサー・ストリップ

8ucchiman
2 Audio
A Reverb
B Delay
Main
Audio From / Monitor(入力)
Ext. In 1/2   In
Ext. In 1/2   Off
Audio To(出力)
Main
Main
Main
Main
Cue / Main Out
Sends A / B
Volume / Meter
Solo(S) / Arm(●)
S
S
S
S
S
A Reverb / B Delay = リターントラック(複数トラックで共有するエフェクト専用トラック)

用語一覧

用語説明
1Link他のLiveや対応デバイスとテンポを同期する機能
2TempoプロジェクトのBPM(1分あたりの拍数)
3トランスポート再生・停止・録音を行う操作ボタン群
4現在位置 / Loop小節.拍.16分での再生位置表示と、ループ再生の切り替え
5トラック音を録音・再生する縦の列。上端の色がトラックカラー
6クリップスロット / Sceneトラックとシーン(横一列)が交差する再生の1マス
7クリップクリップスロットに配置された実際の音声/MIDIデータ
8クリップ停止ボタンそのトラックで再生中のクリップを止める丸ボタン
9Audio From / Monitorトラックへの音声入力元と、入力音をそのまま聴くかの設定(In/Auto/Off)
10Audio Toトラックの音声出力先ルーティング
11Sends A / Bリターントラックへ送る量を決めるノブ
12リターントラック複数トラックで共有するエフェクト専用トラック(例: リバーブ、ディレイ)
13Volume / Meter音量フェーダーと、レベルを表示するメーター
14Solo(S) / Arm(●)そのトラックだけを聴くSoloボタンと、録音待機状態にするArmボタン

8ucchimanトラックの音源をSamplerに読み込んでエフェクトをかける

① Session View — ブラウザからSimplerを新規MIDIトラックへドラッグ
インストゥルメント
Drum Rack
Simpler
Sampler
Wavetable
→→
8ucchiman
New MIDI
Audio 6
Simpler
② デバイスビュー — エフェクトチェーン(左から右へ処理される)
Simpler
EQ Eight
Saturator
Reverb
Delay
③ 出力 — そのまま演奏、または新規オーディオトラックにResampling録音
MIDIクリップを再生
New MIDI Track が鳴る
新規オーディオトラック(Input: Resampling)
録音 → New Audio Clip
  1. 新規MIDIトラックを作成Cmd+Shift+T)。Session Viewのクリップ右クリックには「統合(Consolidate)」は出てこない。すでに単一のクリップである「Audio 6」には元々不要な操作なのでこのステップは不要。
  2. Simpler / Sampler をロード:ブラウザの「インストゥルメント」から Simpler(簡易サンプラー)または Sampler(多機能版)を、作成したMIDIトラックにドラッグ。
  3. 音源を読み込む:「Audio 6」クリップ(またはファイル)をSimpler/Samplerのドロップエリアにドラッグ&ドロップ。Simplerなら Classic / One-Shot / Slice のモードを選ぶ。
  4. エフェクトを追加:同じMIDIトラックのSampler/Simplerの後段に、EQ Eight・Reverb・Saturator・Delayなどをチェインとして追加する(デバイスは左から右へ処理される)。
  5. 鳴らして確認:MIDIクリップを打ち込むか、キーボード/Pushでトリガーして音を確認する。
  6. 新しい音として書き出す場合:新規オーディオトラックを作成しInput Routingを「Resampling」に設定→録音アーム→再生しながら録音すると、エフェクト込みの音が新しいオーディオクリップとして録音される。
Simpler = 単発サンプルをすぐ鳴らす用途向け。Sampler = 複数サンプルのレイヤーやモジュレーションなど、より高度な音作りをしたい場合向け。
音声を固定したファイルとして先に書き出したい場合だけ、右クリック→「新規トラックにバウンス」(Bounce to New Track)でレンダリングしてから使う方法もある(通常は不要で、クリップを直接Simpler/Samplerにドラッグすれば読み込める)。

8ucchimanの音を「2 Audio」の今のタイムラインに割り込ませる

「2 Audio」トラック自体の途中にAudio 6を挿入して、タイムラインを組み替える方法です。

Arrangement View(Tabキーで切り替え)
Before(現在:2トラックに分かれて同時再生。オレンジ線=分割予定位置にプレイヘッド)
7 7.2 7.3 7.4 8 8.2 8.3 8.4 9
8ucchiman
Audio 6
2 Audio
... Audio 3
Split & Insert Silence(Cmd+E で分割 → Cmd+I で隙間を作る)
7 7.3 8.4 9
8ucchiman
Audio 6
2 Audio
Audio 3-a
隙間(Audio 6の長さ分)
Audio 3-b…
After(Audio 6をコピー&貼り付け → Cmd+J で統合 = 新しい音源)
7 7.3 8.4 9
8ucchiman
(空になる)
2 Audio
Audio 3-a
Audio 6
Audio 3-b…
  1. Arrangement ViewTabキー)に切り替えて編集する。
  2. 挿入したい位置にプレイヘッドを置く(Audio 3クリップの途中)。
  3. Audio 3クリップを選択し、Cmd+E(Split)でその位置で分割する。
  4. 分割点から、挿入するAudio 6の長さ分を時間選択し、編集メニュー→Insert SilenceCmd+I)。選択範囲以降のクリップが自動で後ろへずれる。
  5. 8ucchimanトラックの「Audio 6」クリップをコピー(Cmd+C)→ 2 Audioトラックの空いた部分を選択してペースト(Cmd+V)で差し込む。
  6. タイミングがズレる場合は、Audio 3・Audio 6両方のクリップ詳細で Warp: BeatsBPM が揃っているか確認し、必要ならWarp Markerで微調整する。
  7. 差し込みが決まったら、対象範囲を選択してCmd+J(Consolidate)で1本のオーディオクリップにまとめる=新たな音源として確定。
  8. 単体ファイルとして書き出す場合は、時間範囲を選択してFile → Export Audio/VideoでWAV等に書き出す。
WarpモードとBPMが2つのクリップで揃っていないと、挿入後に拍がズレやすいので要確認。

Arrangement Viewの音源をSession Viewに移動する

コピー&ペーストで、Arrangement上のクリップをSessionのクリップスロットに移す方法です。

① Arrangement View — クリップを選択してコピー
2 Audio
Audio 3
選択 → Cmd+C
Tab キーでSession Viewに切り替え
② Session View — スロットを選択してペースト
Before:空きスロットを選択
2 Audio
After:Cmd+V で貼り付け
Audio 3
  1. Arrangement ViewTabキー)で移動したいクリップを選択する。
  2. Cmd+C でコピーする。
  3. Tab キーで Session View に切り替える。
  4. 貼り付け先のクリップスロットをクリックして選択する。
  5. Cmd+V でペースト。Warp設定やゲインなどの情報もそのまま引き継がれる。
複数クリップを一度に選択してコピーすれば、複数トラック分をまとめて対応するスロットへ貼り付けられる。
分割済みのクリップをそのまま貼り付けたい場合は、先に右クリック→Consolidate(Cmd+J)で1つにまとめておくと扱いやすい。
逆方向(Session→Arrangement)は、クリップをArrangement上のトラックへドラッグすれば移動できる。

Session ViewとArrangement Viewの使い分け

① それぞれの役割
Session View
  • ジャム・即興・アイデア出し
  • 非線形にクリップを試す
  • ライブ演奏(Scene単位で切替)
  • ループ/サンプルのストック
Arrangement View
  • 曲を線形に組み立てる(イントロ〜アウトロ)
  • クリップの精密編集・Warp調整
  • オートメーションの描き込み
  • 最終的なExport(書き出し)
② つなぎ方のワークフロー
Sessionでジャム
全体Record中に
Sceneをトリガー
演奏がArrangementに
記録される
編集・仕上げ 分割・Warp・
オートメーション
Export 曲として書き出し
③ 「Back to Arrangement」表示
Back to Arrangement 553.1.1

Session側のクリップが再生中にArrangement Viewを開くと表示される。これは「今はArrangementの内容ではなくSessionの演奏が優先されている」という状態のサイン。

同じトラックにあるSession層とArrangement層の関係

1つのトラックには「Session用の内容」と「Arrangement用の内容」が別々に存在し、自動では繋がりません。

① トラック「2 Audio」の内部:2つの独立した層
Session層(クリップスロット)
Audio 3
Loop A
自動では繋がらない
Arrangement層(タイムライン)
Audio 3
② つなげる方法は2つだけ
手動でコピー&ペースト(タブ3)
Session Arrangement
全体Recordで演奏を取り込む(タブ4)
Session ●→ Arrangement
③ 再生中はどちらが優先されるか
状態A:Sessionクリップ再生中
Session層
Audio 3 再生中
Arrangement層(無視される)
Audio 3
Back to Arrangement
状態B:Session停止中
Session層(無視される)
Audio 3
Arrangement層
Audio 3 再生中
「Back to Arrangement」が出ている間は、Arrangementの内容ではなくSessionの演奏が優先されている状態。表示をクリックするとArrangement本来の内容に戻る。

Simplerでエフェクトをかける

Simplerの画面そのものを再現しました。番号にカーソルを合わせると各パーツの用語が出ます。

1-Audio 0008 [2026-09-05 213518]
Sample Controls
🔄🔖↗
Classic
1-Shot
Slice
0:000:00:5000:010:01:500 0:020:02:5000:03
WARP as 2 Bars Beats :2 *2
Gain0.0 dB
Start0.00 %
Loop100 %
Length100 %
LOOP SNAP
Fade0.00 %
Voices6
RetrigR
1001k10k
Frequency Envelope Vel 0.0% Key 100%
Attack 0.10 msKey 0.0%
Offset 0.00°R
Vol 0.00%Pitch 0.00%
Pan 0.00%Filter 0.00
Amplitude Envelope
Time 100 msMode None
Amplitude Pitch
Pan CRan>Pan 0.0%Transp 0 stGlide Off Spread 0%Vel>Vol 35%Detune 0 ctTime 50.0 ms
12 24 Clean
Frequency22.0 kHz
Res0.0 %
Hz 1.00 Hz
Attack0.00 ms
Decay600 ms
Sustain0.0 dB
Release50.0 ms
Volume-12.0 dB

用語一覧

用語説明
0拡張ビュー切替クリップの詳細表示を展開/折りたたむボタン(再生ボタンではない。音を鳴らすにはMIDIノートのトリガーが必要。タブ7を参照)
1モード選択Classic(波形全体を再生)/1-Shot(打鍵ごとに最初から再生)/Slice(波形を分割して割り当て)
2波形ディスプレイ読み込んだサンプルの波形。Start/Loop/Lengthなどの基準になる
3Gainサンプル全体の音量を調整する
4Start波形の再生を開始する位置(%)
5Loop / Lengthループの開始位置と長さ(%)。LOOPボタンでON/OFFを切り替え、SNAPは波形のゼロクロス点に自動で吸着する機能
7Fadeループの繋ぎ目を滑らかにするクロスフェード量
8Voices同時に鳴らせる音数(ポリフォニー数)
9Retrig同じ音を弾き直したときに、波形の頭から再トリガーするかどうか
10FilterFrequency(カットオフ)とRes(レゾナンス)で音の明るさ・鋭さを削る/強調する。12/24は傾きの急さ、Cleanはドライブモード
11LFO音量やフィルターなどを周期的に揺らして動きを加える(レート=Hz)
12Attackキーを押してから音量が最大になるまでの時間
13Decay最大音量からSustainレベルまで下がる時間
14Sustainキーを押し続けている間、保持される音量レベル
15Sample / Controls タブSampleは波形と再生関連の設定、Controlsはピッチ/MIDIなどの詳細設定を表示する切り替えタブ
16Warpサンプルをプロジェクトのテンポに同期させる機能。「as 2 Bars」はサンプルの長さを2小節分として解釈、Beatsは伸縮アルゴリズム、:2/*2は長さの倍/半分切り替え
17Releaseキーを離してから音が完全に消えるまでの時間
18VolumeSimplerデバイス全体の出力音量(Gainはサンプル単体の音量)
19フィルターカーブ(Controls)現在のFilter設定を周波数特性グラフで表示。丸印がカットオフ位置。Vel/Keyはベロシティ/鍵盤位置による追従量
20LFOの詳細(Controls)Attack/Key/Offset/Rと波形、Vol/Pitch/Pan/Filterへの深さ。Sampleタブの簡易LFOと同じもの
21Amplitude Envelope(Controls)音量とピッチの変化を編集できるエンベロープ。Time=全体の長さ、Mode=再生モード
22ボイス設定(Controls)Pan/Ran>Pan/Transp/Glide/Spread/Vel>Vol/Detune/Timeなど、発音ごとの細かい振る舞い

効果的な使い方(やりたいことから探す)

  1. 音を暗く/明るくしたい:FilterのFrequencyを下げるとローパス的にこもった音に、上げると元の明るさに近づく。Resを上げると特定の帯域が強調され鋭くなる。
  2. 音に動き(揺れ)を加えたいLFOをONにしてRateを調整すると、周期的な揺らぎが加わる(Filterと組み合わせるとワウ系の効果に)。
  3. 音の立ち上がり/消え方を変えたいAttackを長くするとフェードインするような柔らかい始まりに、Decay/Sustainで減衰の仕方を調整できる。
  4. 短い音を伸ばして鳴らしたいLoopをONにし、Start/Lengthでループさせる範囲を選ぶ。Fadeを少し上げるとループの繋ぎ目のクリック音を防げる。
  5. 和音を鳴らしたいVoicesの数を増やす(同時に鳴らせる音の数が増える)。

Simplerで調整した音を試聴する

1-Audio 0008 [2026-09-05 213518]

訂正:タイトルバーの「▶」は拡張ビューの切替ボタンで、再生ボタンではない(クリップの詳細表示を展開/折りたたむだけ)。Simpler自体に音を鳴らす専用ボタンはなく、確認するには必ずMIDIノートのトリガーが必要

① Computer MIDI Keyboard(Cmd+K)をON
A
W
S
E
D
F
T
G
Y
H
U
J
K
Monitorを確認: In Auto Off ← Offだと音が出ない

Simplerが入っているMIDIトラックを選択し、PCキーボード(またはMIDIキーボード)で弾いて音程を確認できる。

② ピアノロールにノートを打ち込んで再生(キーボード不要)
空いたクリップスロットをダブルクリック→ピアノロールにノートを描く→クリップの再生ボタンで、打ち込んだ音程・タイミングでSimplerの音を確認できる。
音程やフレーズをその場で試したいときは①のキーボード、フレーズとして記録したいときは②の打ち込みがおすすめ。どちらも「Simplerが入ったMIDIトラックにMIDIノートを送る」という同じ仕組み。